梁組立・本溶接 レポート
当社工場では
建築鉄骨の主要部材-柱・梁に分け作業工程を進めています。
工場内をエリア分けし、鋼材の入荷から出荷まで流れができるように工夫しています。
今回は梁の組立工程について解説いたします。
1 H鋼材の移動:
孔明けや切断などの一次加工が終わったH鋼材を移動し
ショットブラスト機で
継手摩擦面の確保または塗装付着向上の為、表面処理を行った後
(物件ごとの仕様に準じます) 作業台に移します。
ショットブラスト機
作業台上のH鋼材
2 組立溶接: 部材の位置を決め、本溶接中のずれを防ぐ
・一次加工したH鋼材にケガキ(寸法書き)をして、各部品(PL・二次部材・仮設金物)を決められた位置に組立溶接します。
・組立は、部材相互の位置を保つようにし、溶接の変形を少なくするために、手順や溶接量を考慮しながら行っています。
・また、溶接によるH鋼材の収縮量を見込んで、出来上がりの寸法形状を正確に保つようにしています。
3 本溶接: 鉄骨強度を確保する接合作業
組立後に半自動溶接機を用いて溶接します。
溶接は多種多様な製品形状よって作業方法が異なるため、多くの経験や知識が必要になる工程です。
ガセットプレートの溶接中
H鋼材を横にして溶接
上から見た溶接
横から見ると層の重なりが分かります
本溶接途中の製品
溶接完了後ー次工程、検査・塗装と進めていきます。
梁は建物の柱をつなぎ、屋根や床を支えます。
寸法が正確になるように、確認を重ねながら品質を確保しています。